閃光のハサウェイを見てきました
こんにちは、アキトンボです。
こちらは機動戦士ガンダム閃光のハサウェイのネタバレありの感想となっております。
すでに観に行ったという方や、ネタバレを気にしない人向けの内容となっていますので
これから観にいきたいという方や、ネタバレだめという方はブラウザバックする事をおすすめします。
音楽のセンスと入れ方が神がかっている!
音楽が神!
この時代って連邦軍が腐敗してこれから明るい未来なくて本当にくるんだろうか?って鬱な気持ちになっていくんですよね。
暗い現状をどうにかして打開していきたい、けど現実はそんな当事者の気持ちなんてお構いなしにつぶしていく。
ただ自然の現象として仕方がないものじゃなくて、巨大な一つの勢力が腐敗したことによる一部のわがままのせいで起こっている。
だからハサウェイは間違った方法でも世界をよりよい方向につなげていきたい。
世論は味方になってくれてると思いたいが、現実に会う人たちの声はそんなことより今をなんとかいきる」という群衆の声としての話。
UCでも語られた「ラプラスの箱を開いても大半の人は【自分には関係ない。それより今の生活の方が大事】と無視を決め込む」無機質なものばかりが目についてしまう。
澤野弘之特有の重低音の音楽が楽しめる上にラストのAlexandrosの閃光ロックがエクセレント
そしてレーンの戦闘テーマが好き!
MS独特の効果音が心地よい!
富野アニメによくある独特な音(ペーネロペーの飛行音)
ミサイルの発射音やビーム
これ何がおすすめって、劇場の大迫力のボリュームで聴けることです。
Blu-rayやオンデマンドは耳でしか聞くことができないのですが、劇場の大音量では「腹や骨で感じる」
CDで音楽を聴くのとライブで音楽のとだと感じるものって違いますよね
劇場での感動は公開されている今しか感じることができません!!
ヒロインのギギがエロい!
ギギが清楚系ビッチ(フォローしておくとこの時代生きていくなら鉄血のオルフェンズくらい汚いことしないと地球では生きていけなさそう)
パパ活系女子
冒頭こそミステリアスで大人っぽいけどハサウェイの重い一言に対して子供らしいたじろぎ方をする
どこか現実を見ていない言動が目立つが、最近それを自覚するようになった。けど子供の頃意識せずに行動してうっかりきついことをしてしまうみんなにも覚えがあるような行動を起こす。
とりあえず脱いで肌を見せときゃ男は喜ぶだろ!という感じじゃない
狙って男を誘う仕草や、逆に振り向いてくれないハサウェイに嫉妬の気持ちから出る行動、取り乱した時の素の出方がこの子の魅力(エロさ)だと思います。
そしてなんじゃかんじゃで結構周りに圧をかけて色々起こしている子でもあったのが個人的にツボ

ギギの今回のワガママ所業一覧
- 偽マフティーと戯れに話で遊んでいらつかせる(その後偽マフティーのいらつきがMAXになったことで2人撃たれる)
- ハサウェイの正体を知って好奇心から彼に近づく(結果、ハサウェイが行動しにくい事態になる)
- 今までは若い女体で男を虜にしてきたがハサウェイがなびかなかったので同じホテルの部屋にして誘ってみるが反応なし
- あまりにも反応がないので敵であるケネスを呼んで夜遊びにいく(その後のシーンでは部屋で裸で寝てました)
- 裸ローブで逃げ出す(エレベーターで同じになった高官がその姿を見て欲情)
- 戦闘の悲惨さを見てパニックになってハサウェイの荷物に(途中からハサウェイはギギを抱えながら逃げてた)
- 戦闘から逃げ切ると、ハサウェイに一暼もなくケネスの方に駆け出す
- その後ハサウェイの反応が変わったのを見て今度はケネスの誘いを断る
割とワガママやらかしてて笑った。
ちなみに私はフラゥワーさんの方が好きです。

ハサウェイの葛藤が細かい。原作のハサウェイと少し変わっている?
原作ハサウェイはニュータイプに肯定的
でも映画ハサウェイがニュータイプのことを否定している
ギギ「ソレがニュータイプってこと?」
原作ハサウェイ「そうだね」
劇場ハサウェイ「そんなのはいないよ。学校で習っただろ?」
反応がまるで違う。クェスを自分の手にかけてしまったかどうかで感じ方が変わっている可能性もあるかも?
対してケネスやギギは原作と同じ台詞が多く思想もほぼ同じなんですよね。
ハサウェイだけが原作と違う考え方をしている?
クェスを自分の手で殺めてしまった原作小説ベルトーチカチルドレン
クェスを取り戻そうとして目の前で殺され、逆上して味方を撃った劇場版逆襲のシャア
この違いとして言えるのは原作のハサウェイはPDSDを発症するレベルで「クェスを殺めてしまったこと」に囚われすぎている
これに対して劇場版は「クェスを守れなかったこと」が尾を引いているように見て取れる。そもそもこの辺りの葛藤がうまいことぼかされている。
この違いが今後の物語にどういった影響を与えていくのか。
これからも楽しみです。
なら、戦争を経験したハサウェイからすれば「平和のために命を懸けて死んでいった人々の気持ちをくみとらなければ」「構成の人たちに希望というバトンを渡してくれた先人の無念に報いたい」
だけど現実は「伝えたい人たちは今をいきることに必死で、少しあとのことすら考える余裕がない」「しかも、その余裕とやらは一部の特権階級の人間たちによって大きく吸い上げられている」
ここまで来たら組織というのは一度つぶして作り直さなければならない。史実の歴史であってもそうだ。
そのためにはマフティーというテロリストじみたことするしかなかったのだ。
小野賢章さんが言っていたシーンでなるほどなとなった。
タクシー運転手と話をしているシーンがあるのですが、ハサウェイは運転手との話しかけに他愛のない話をしているように返しているんですけどその表情は失望、喪失、虚無と表現しきれない何か重たい者を感じる。

中の人もいっていたのだけど本当にハサウェイはナチュラルに「壊れている」
テロリストのマフティー以上に外道で腐っている地球連邦軍
不法住居者と言って暴力で人を捕まえて宇宙へ強制送還
マフティーのメッサーと光線時背後の住居に遠慮なくミサイルを撃つ

近くに人がいるのにビームサーベルで斬り合い出す(漏れたかすかなビームに当たるだけで人は簡単に死ぬ威力です)
ホテルで不倫をする盛んなお偉いさん
一年戦争時に優秀な人たちがみんないなくなってしまってから、汚職ばかりする人が残った組織ってこうなっちゃうのか・・・
戦闘シーンが綺麗で派手。
作画良すぎて作画崩壊心配と思っている方ご安心ください。ずっとあの神作画です。
ペーネロペーの登場シーン

第5世代MSということもあって、1機だけ動きがまるで違う。
蚊のようにゆらゆら動いているのがメッサーやグスタフ・カールといった今までのMS。
しかしペーネロペーの動きはまさに猛禽類の化け物でした。
独特の鷹の鳴き声のような音と共にマフティーのメッサーを追い詰めていく姿は絶望ですね。
逃げ場はない。そう感じせざるをえない
ガンダムって一般の方からはスーパーロボットぽいと良く言われてますが、今回の映画だとまさに「兵器」なんですよね
現実世界でいう戦車や爆撃機として扱われている。
兵器が動くのは防衛や攻撃の意思があるからですが、その行動がその場にいるだけの周りの人まで巻き込んで被害を生む。
そんな悲惨な現実を描いていました。
何はともあれまた観に行くよ!
劇場アニメBlu-ray買ったけど、音とか、大迫力の戦闘シーンはスクリーンでしか感じられないものがある。
これは間違いない。
音を腹で感じて欲しい。と言っていたのは伊達じゃない。
今度は4DMXで見に行こうと思います。
総評!
本気の作品、期待を全て上回る作品
宇宙世紀を知らない人でもこの時代の重苦しい感じがひしひしと伝わってくる
音楽が作品の雰囲気といったいしていてキャラの心情や時代の雰囲気を心にびしびし伝えてくれる
個人的にはレーンのペーネロペーの発音がネがつよくて「ペーネ」があまりのばしていないのが意外だった。
ドルビーアトモスみたいな音響がいい上映があるなら
絶対そっちの方がおすすめ
むしろ一般劇場は音響設備が作品に追いついていないレベル
30年以上待った人もいるし、3回の延期を経て満を持しての上映!
期待を越えてくるから瞬きするのはもったいない。
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